スワップポイントとは
スワップポイントとはFX取引における専門用語で2つの通貨の金利差調整分(金利差)のことを言います。
なんだか、この説明ですと、ピンとこないですよね。
簡単に言いますと、スワップポイントとは外国のお金を預けることによって得られる利息のことです。
例えば、日本の金利は超低金利で多くの銀行の普通預金の利息が0.1%以下です。(2019年4月現在)
100万円を銀行に1年預けても利息は1000円ぐらいという感じでしょうか。
要するに日本で預金しても利息は、雀の涙という状況なわけです。
ところが海外では、日本より金利の高い国が多くあります。
例えば米国(アメリカ)の政策金利は2019年4月現在で2.5%ですので…
100米ドルを預金すると1年後に2.5米ドルの利息がつきます。
同じように預金しても日本と米国では、金利が違うことで、もらえる利息が違うわけですね。
この金利の違いを利用したものがスワップポイント運用というものです。
わかりやすく例を挙げて説明します。
1年間100万円を借り、1万ドル(100万円分)預金した場合
(1米ドル=100円・1年間変更なしの場合)
1万米ドル=100万円となります。
1年間、日本の銀行から100万円を利息0.1%借り…
その100万円を1万米ドルと交換し…
1万米ドルをアメリカの銀行に利息2.5%で預金した場合
取引①:日本の銀行から金利0.1%で100万円借り入れ
1年後、100万円に金利100万×0.1%=1000円を足しトータルで100.1万円を銀行に返却 結果マイナス100.1万円
取引②:アメリカの銀行に金利2.5%で1万ドル(100万円)預金
1年後、1万ドルに金利0.025ドルが加わりトータルで1.025万ドル(102.5万円)が銀行から返却 結果プラス102.5万円
つまり、低金利の日本円を借りて、高金利のドルを預金することで…
取引①と取引②の差が102.5-100.1万円=2.4万円となります。
この一連の取引で金利の差による2.4万円を得ることが出来るわけですね。
この一連の取引を表1にまとめてみました。
表1 スワップポイント(金利差調整分)
1ドル=100円 | 金額(円換算) | 金利 | 利息 |
借入金・100万円 | ー100万円 | ー0.1% | ー0.1万円 |
預 金・1万ドル | 100万円 | 2.5% | 2.5万円 |
スワップポイント(金利差調整分) | 2.4万円 |
表1の利息の差こそが…
冒頭お伝えした2つの通貨の金利差調整分(スワップポイント)のことです。
ちなみスワップポイントを英語で表すとSwap PointとなりSwapは交換という意味になります。
スワップポイントを受け取る方法
このスワップポイントを受け取る方法として、FXという便利な取引商品がありいちいち銀行から日本円を借りて、外国の通貨と換金する必要はありません。
FXとは
FXとは「Foreign Exchange」の頭文字を取ったもので「エフエックス」と呼ばれています。
FXの正式名称は「外国為替証拠金取引」と呼ばれており「為替取引」「外為取引」と呼ばれることもあります。
国内にはFX会社が多数あり、スワップポイントを受け取るためには、FX会社の口座を開く必要があります。
FX口座は基本的に無料で開設できます。
これからスワップトレードを行うとしている方は、まずはFX口座を開設することをお勧めします。
お知らせ 限定タイアップ中
初心者でも安心 低コスト・小額で取引でき口座開設者は60%超が初心者というFXプライム byGMO社の特典が受けられます。当サイトから申し込みであれば3万通貨取引で3000円のキャッシュバック実施
FXの特徴
レバレッジ
FXの最大の特徴はレバレッジをかけることができることです。
1米ドル=100円の場合、1万米ドルを取引する場合100万円が必要になります。
FX取引の場合、100万の取引が50万の軍資金で可能です。
この場合、100万÷50万=2倍となり
この状態をレバレッジ2といいます。
例えば、50万円の軍資金で1万米ドル(例100万円金利5%)を取引した場合…
1年後は100万円に5万円利息がつくことになります。
ただ軍資金が50万ですので、口座から引き落とせるのは軍資金50万円と利息5万円です。
この場合、50万円の軍資金に5万円の利息が付いた訳ですから、50万円の軍資金に対しては利息が10%となるわけです。
FX取引では最大レバレッジ25ですので…
4万円で100万円分の取引が可能となり、レバレッジ25で1万米ドル(例100万円金利5%)を取引した場合、上手くいくと、4万円で5万円の利子を獲得出来る可能性もあるわけです。(上手く行く可能性は非常に低いですが)
金利/スワップポイントが毎日発生
FXにおいてスワップポイントは毎日発生します。外貨預金の場合は満期が訪れるまで金利を受け取ることが出来ません。
FXの場合は例えば豪ドル円1万通貨の1年間利息が36500円だった場合
利息36500円÷365日=100円
1日あたり100円となり日割りで毎日スワップポイントを付与します。
仮に3日間、豪ドル円1万通貨保有し売却すると3日分のスワップポイント(300円)を受けとることができます。
こういうことは外貨預金でできませんのでFXの魅力の一つです。
FXのリスク
FXのリスクとしては、為替のレートが変動することです。
例えば米ドル円ですが
図2 USDJPY(米ドル円)月足チャート
2012年では1米ドル=76円です。これが2015年に125円台に上昇し、2019年4月4には111円台まで値を下げています。
2012年に米ドル円購入、2015年売却した場合
2012年に米ドル円が76円の時に1万米ドルを購入(1万米ドル=76万円)
2015年ドル円が125円(1万米ドル=125万円)になった時に売却した場合
(スワップポイントが5万円付与されたと仮定)
為替差益₌125万円-76万円+5万円となり、54万円の利益となります。
この場合は為替差益がプラスされ更にスワップポイントも付与され、大きな利益を得ることになります。
2015年に米ドル円購入、2019年4月売却した場合
2015年に米ドル円が125円の時に1万米ドルを購入(1万米ドル=125万円)
2019年ドル円が125円(1万米ドル=125万円)になった時に売却した場合
(スワップポイントが5万円付与されたと仮定)
為替差益₌111万円-125万円+5万円=-9万円となり、9万円の損失となります。
この場合はスワップポイント以上に為替差益の損失が大きく、利益を得ることが出来ません。
FXのリスクは為替レートが変動することです。
上手く流れに乗れば、利益も大きくなりますが流れに乗れない場合は大きな損失があることを理解する必要があります。
スワップポイントと政策金利
スワップポイントは各国の政策金利で決まってきます。
図3 主な国と政策金利(2019年4月現在)
国 名 | 政策金利 |
オーストラリア | 1.5% |
NZランド | 1.75% |
カナダ | 1.75% |
トルコ | 24.0% |
南アフリカ | 6.75% |
中国 | 4.35% |
メキシコ | 7.75% |
ノルウェー | 1.0% |
ポーランド | 1.5% |
香港 | 2.75% |
このように世界には様々通貨があり、政策金利もそれぞれ異なります。
政策金利が高いほど、スワップポイントも高いのですが、その分リスクも高まります。
このリスクについては、通貨ごとに説明していますので、表のリンクを参照して下さい。
参考データー 実際のスワップポイント
FXプライム byGMO社より(2019年4月16日調べ)
FXプライム byGMO 各通貨1万通貨あたりのスワップポイント | ||
通貨ペア | 読み | スワップ(円) |
USD/JPY | ドル円 | 75 |
EUR/JPY | ユーロ円 | -18 |
GBP/JPY | ポンド円 | 35 |
AUD/JPY | 豪ドル円 | 28 |
NZD/JPY | NZドル円 | 28 |
CAD/JPY | カナダドル円 | 33 |
TRY/JPY | トルコリラ円 | 80 |
ZAR/JPY | 南アフリカランド円 | 15 |
HKD/JPY | 香港ドル円 | 2 |
SGD/JPY | シンガポールドル円 | 20 |
CHF/JPY | スイスフラン円 | -25 |
MXN/JPY | メキシコペソ円 | 60 |
PLN/JPY | ポーランドズロチ円 | 15 |